2010年7月27日火曜日

アメリカRNへの道のり

CGFNSやNCLEX受験に関する質問を良く受けるので、RNライセンス取得までの過程を私なりにまとめてみました。(無断転記厳禁!!!!!!!!!!!!!!)

1. The Commission on Graduates of Foreign Nurse Schools(CGFNS:外国看護学校卒業生審査会)のCertification Program(CP)に申し込む。http://www.cgfns.org/ CPはQualifying Exam (看護知識テスト)とEnglish Exam(英語試験)の2部構成になっており、どちらも合格して初めてCPに合格することになります。

CGFNSは、アメリカ看護師協会や全米看護連盟がスポンサーとなって設立された非営利機関で、外国の看護学校卒業生が、アメリカの病院等で不当な待遇を受けることの防止と、アメリカ国民に安全な看護を保証するために設立されています。

アメリカ以外の国で看護教育を受けた看護師が、アメリカの看護教育と同等の教育を受けたかをまず審査されます。日本の准看護師は申請できません。申請用紙や履修した授業時間数などの証明書、厚生労働省からの英文免許証など数種類の書類を提出します。書類審査が終わるのに1年以上かかることもあるようです。
注:授業数が不足していると審査されると、受験許可が下りない。

2. CP Qualifying Exam受験。年2~3回世界約50カ国で受験可能。日本では東京で受験できますが、受験者数が一定の数(正確な数は公表されていませんが、約10人は必要なようです)に達しないと開催されず、実質東京で受けられるのは年に1回ほどです。

3. TOEFL、TOEIC, あるいはIELTSを受験し、必要なスコアをクリアする。ちなみに、TOEFL iBTで83点以上、TOEICで725点以上要求されています。

注:CP Qualifying Examと英語の試験のどちらを先に受験しても可能。ただし、CP Qualifying Exam合格後、2年以内に英語の必要スコアをパスしないと、CP Qualifying Examの合格も無効になる。

4. 働きたい(留学したい)州のState Board of Nursing(看護評議員会)にthe National Council Licensure Examination for Registered Nurse (NCLEX)の受験申し込みをする。https://www.ncsbn.org/index.htmで各州の問い合わせ先がわかります。提出書類や提出方法は、州によって異なるので要注意。

注1: CGFNSを要求しない州が増えてきているので、CP受験は州により不要。

注2: NYなどのように、CP受験は不要でも、CVSという州独自の審査をCGFNSでするよう要求している州もある。

注3:働く(留学する)州を変え、RN免許登録を他州に移す場合、CP試験に合格していることを要求する州もあります。(例:CP不要のカリフォルニア州からCPが必要なペンシルベニア州には移せません。)CP Qualifying Examの合格率は約40%ですが、初回受験で合格した受験者は、NCLEXに90%の確率で初回受験で合格すると証明されています。ちなみにアメリカ人看護学生の合格率は約80%です。CP受験申請は煩雑ですが、個人的には力試しのためにも、受けておいて損はないと思います。

5. 書類審査が終わると、State Board of Nursingから受験許可が下りる。

6. National Council of State Board of Nursing (NCSBN:全米看護連盟)からAuthorization to Test (ATT: 受験番号)がメールで送られてくる。

7. Pearson Vueというテスト実施団体に連絡し、受験日を決める。365日受験可。東京の麹町で受験可能ですが、他のテストも実施されており、NCLEX受験は毎日は開催されていないようです。

8. NCLEX受験後、州によっては受験48時間後に合否をオンラインで確認できる。

9. State Board of Nursingに免許登録される=アメリカのRNになる!!

注1: Social Security Number(SSN: 社会保障番号)がないと、免許登録できない州があります。(例:カリフォルニア州)NCLEX合格後、1年あるいは2年以内にSSNを取らないと、NCLEX合格自体が無効になります。

注2:2010年8月現在、SSNを持たない人は、カリフォルニアでNCLEX自体受験ができない。

注3:日本人がSSNを取得する方法は、アメリカ人と結婚する以外には、労働ビザを取るか留学先の学内でアルバイトする(他にもあるかもしれませんが)ことのみです。日本に在住しながらSSNを取得することは困難ですので、州選びは慎重に。