2011年2月19日土曜日

「R」の発音

今学期の実習も約1/3が修了。私が向上すべき点をNPプリセプターJに聞いても、相変わらず今のままでいいと言われている。本当にいいのだろうか。

そんなJも、私に指摘してくることがある。

それは、「R」の発音。意識していれば、巻き舌で正しく「R」の発音をするのだけれど、ちょっと気を抜いたりすると、巻き舌にできなくなってしまう。日本生まれ日本育ちだから仕方ないと割り切っているけれど。

直腸のrectumを発音した時に、「RRRRectum」よと指摘され始めたのがきっかけ。

昨日は、左前胸部痛を訴えた患者さんが、金曜日の最後の最後にやってきた。心電図はしばらく見ないとすぐに忘れてしまう。そんなわけでJは、先学期に心電図のクラスを取った私に、いつも心電図の読影をまかしてくれて、そしてどの波形をどう読むのか聞いてくる。

この患者さんに、「right bundle branch block(右脚ブロック?)」 があると言ったら、

「RRRRRight」でしょ、とまた指摘された。そして、どうしてright bundle branch blockとわかるのかと聞かれたから、V1,V2,V5,V6のQRS波にrabbit ears(うさぎの耳)みたいのがあるでしょ、と答えたら、「RRRRabit」でしょ、とまた笑いながら言われた。ふう~~

そんでもって、前日からなぜか左の白目から出血 して、昨日はだいぶよくなったのだけど、「my eye was really red last night」と言ったら、また「RRRRReally RRRRed」と指摘された。

実習先は、お昼も10分くらいしか取れないほど、すごく忙しいところで、特に午後はやや張り詰めた空気が流れるのだけれど、「R」を発音するたびに笑われて、重たい空気が一瞬なくなるのはいいことだよね。今学期の終わりにはかなり「R」の発音がよくなっているといいなあ。

2011年2月11日金曜日

NPプライマリーケア実習で診ている患者さん

あっという間に金曜日になった。実習開始が遅れたことと、1月は雪でクリニックが休診になったりしたので、ここ最近はかなりのハイペースで実習をこなしている。加えてTFの仕事も引き続きしているので、週末になるとどっと疲れがやってくる。とは言っても、去年CNS学生だった時よりは、履修単位が少ないので、精神的にはかなり楽かな。

今学期は、実習5.8単位にプライマリーケアのクラス2単位の計7.8単位を履修中。去年の今頃は、1学期に15単位近くの必須クラスを取りながら、実習だのチェンジプロジェクト、修士論文に取り組んでいた自分が信じられない。もうあの時には戻りたくない。。。

実習先で診ている患者さんの疾患はこんな感じ。
NPプリセプターJのところでは、

上気道炎
膀胱炎
皮膚炎
腹痛
頭痛
偏頭痛
転んで打撲(雪道で転んだ人が先週は多かった)
雪かきのしすぎで、肩を痛めた
痴呆
涙腺炎
糖尿病
高血圧 など

M医師のところでは、

多発筋炎症
頭痛
偏頭痛
水頭症
筋萎縮性側索硬化症
アルツハイマー型痴呆症
など神経内科関連。

がん患者さんが恋しい今日この頃。これらの患者さんの中に、がんの治療をしたことのある人もいるけど、どうしてもがんの側面でのフォローが乏しい。がんの治療が終わると、プライマリーケアの医師やNPに戻っていくというのに。。

2011年2月2日水曜日

NPプライマリーケア実習開始:追記

NP実習が始まったことをさっき書いたけど、CNS実習でもほぼ同じことをしていたことを追加したい。

一番の大きな違いは、NPになったら診察に毎日携わるけど、CNSはNPと同じ診断技術を身につけるものの、それを直接使うことがNPよりも少ないことかな。

その分、CNSは看護と医療の質の向上のために、私が苦しんだチェンジプロジェクトや、スタッフナースや、時にはレジデント医師などへも教育をする。これらの活動を行うために、NPと同じレベルの診断技術や知識が必要なのだ。

2000年に入り、アメリカでは医療の質の向上に躍起になっている。CNSの数が減ってきていると間違って日本に伝えられているが、実はこんな背景から増えてきているのだ。医療の質を上げることの必要性を理解し、またCNSを雇う経済的余裕のある病院は、CNSを抱えている。

NPプライマリーケア実習開始

1月の積雪量が史上記録を更新したそうだ。アメリカ東海岸は大荒れの天気が続き、雪の写真をのんきに撮っていたことが、すごく昔のことに思える今日この頃。また昨日雪が降り、今日もこれから降る予報。今回は、みぞれ混じりの雪で、道路はツルツル。転びそうになった人とか、スピンしそうになった/した車も何台も見た。除雪はすぐにされるのだけれど、今までの雪が寒さで全然解けなくて、側道に山積みになっているのだ。そのせいで、2車線の道が1車線になったりしていて、運転に時間が掛かって、そしてものすごく疲れる。

こんな天気で、実習先のクリニックが休診になり、実習もお休みに。

NP実習が始まって、早3週間。NP実習では1学期に2箇所の実習先に毎週8時間ずつ行く。今学期は、がんの実習ではなくて、プライマリーケアの実習だ。一箇所は、神経科クリニックの医師Mが、もう一箇所はプライマリーケアを専門にしている老年NP、Jがプリセプターをしてくれている。

もう一箇所の実習先がなかなか決まらなくて、かなりやきもきした。実習開始時期が遅れたとしても、今学期はそれぞれの実習先で120時間の実習をこなさなくてはいけないから。開始が遅れればその分のしわ寄せが後にやってきて、時間のやりくりが大変になるのだ。まあ、一番心配していたのは、コーディネーターをしている大学の先生だったと思うけれど。RNライセンスがない州では、医療行為ができないので、最悪約180マイル離れたペンシルベニア州に行くことも先生と話していた。

結局はどちらもコネチカット州内に決まった。Jのところは、今学期の3週目にあたる先週やっと決まって、先週の金曜日に行き始めた。これから数週間はmake upするために、週2回通う予定。M医師のところは15分ほどで行ける距離にあるけれど、Jのところは片道22マイルにも関わらず、山道を運転しないと行けなくて、それに朝と夕方はかなり渋滞するので、1時間ほどかかってしまう。まあ、州内に決まっただけよしとしよう。

M医師もナースプラクティショナーJもどちらもとてもいい人でよかった。今までプリセプター運がいいように思う。

M医師は私が今まで会った医師の中で、最高にすばらしい医師だと思う。実習初日、クリニックにどんな患者さんがくるのかの話から始まるのかと思いきや、Mはまず、「患者さんとの良好なコミュニケーションの取りかた」を話してくれた。どんなに診断技術がすぐれていても限界がある。患者さんの症状や思いを、うまく引き出すことが最高の診療につながると。これを聞いて、うまく表現できないけど、衝撃が走った感じがした。Mは実際に良好なコミュニケーション技術を実践しているのだ。神経科というと、多くの患者さんが「気違いが来るところ」と思っている。硬い表情で来院してくる患者さんの表情が次第に柔らかくなって、どんどん思いを話し始めるのが、手に取るようにわかるのだ。

プライマリーケアの医師としてよりは、紹介されて来る患者さんがここではほとんど。他院の神経科の医師やNPが診断名をつけられなくて、困って紹介されてくるケースが多いのだけれど、Mのすばらしい問診技術で解明されていくのだ。性格を良くした、Dr.Houseみたいな感じ。鑑別診断の下の下の方に来るような稀なケースになることも、珍しいことではない。私にはもちろんこの域に達するのは無理だけど、問診技術と診察技術を身につけて、そして鑑別診断を考えていく上で、最高にいいプリセプターに巡り合えたと思う。

Jはとてもやさしい4児のシングルマザー。Jもコミュニケーションの取り方がすばらしい。ただ、私の問診や診察技術で、指摘してほしいところを聞いても、You are doing fine. としか言ってくれないのがちょっともの足りない。どうしてもとってもきびしかったあのプリセプターVと比べてしまうのだ。ない物ねだりなのはわかるけど。